■穏やかな海岸線が続く、道南・せたな町大成区
目の前には美しい夕日が見られることでも知られるコバルトブルーの海岸線が続き、沿岸には長い年月によって形成された「親子熊岩」などの奇岩群が点在。 沿岸から山側に目を向けると一転、清流の流れる豊かな森が広がっている。 せたな町大成区は、海と山とに守られた自然豊かな町だ。 町の基幹産業は漁業。 とりわけ町の名物となっているのは目の前の日本海で獲れる新鮮なあわびだ。
『国民宿舎 あわび山荘』は、海岸沿いを走る国道229号から山側へ500メートルほど先に進んだ山あいに位置する温泉宿。 車から降りるとすぐに野鳥のさえずりや貝取澗川のせせらぎ、木の葉を揺らす風の音が耳に届き、ここだけ時間がゆっくり流れているような感覚を覚える。 喧騒を忘れ、のんびりと旅を楽しみたい人にはうってつけの場所だ。 |
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■体を芯から温める良質な純天然温泉
まずは温泉の魅力を紹介しよう。 露天風呂のすぐ横から引かれている源泉はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。 茶褐色の湯は、ナトリウムとマグネシウムをふんだんに含み、浴槽や岩に湯の華がびっしりと堆積している。 湯の中に入るだけでも、体に茶褐色の温泉成分が付着するほど濃厚な湯は、つるつるとした湯ざわりで、体の芯から温まる良質な湯として評判が高い。 露天風呂の目の前には森が迫り、森林浴をしながら湯浴みができる野趣あふれる雰囲気も、温泉情緒を盛り上げてくれるだろう。
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内湯のみの素朴な造りで、利用する人も比較的少ないため、運がよければ掛け流しの湯を独り占めすることも可能だ。 大浴場、小浴場とも日帰り・宿泊どちらでも利用できるので、一軒で湯めぐり気分を満喫できるのも嬉しい。 |
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■贅を極めたあわびの宴。選べるオプション料理も充実
コリコリとした独特の食感は、誰もが「一度は腹一杯食べてみたい」と願う味覚だろう。 『国民宿舎 あわび山荘』では、名物とあって1泊2食スタンダード御膳プラン(大人7,600円)からあわびの刺身が盛り込まれている。 せたな町大成区では、宿に隣接する「大成水産種苗育成センター」にて温泉熱を利用したあわびの中間育成を行っており、4〜5センチまで成長したエゾアワビの種苗を前浜に放流し、6.5センチになるまで養殖されている。
そのため、地域の名物を守ろうと発足したのがこの施設なのだ。 |
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『国民宿舎 あわび山荘』で提供されているあわびももちろん、この施設によって育てられたもので、活きたまま仕入れているため、鮮度、味わいともに抜群。 地域が大切に守り続けている味覚は、ここに訪れたなら必ず味わいたい逸品だ。 さらにあわび料理を楽しみたい人には、天ぷら、釜飯、赤ワイン蒸しなど、和洋さまざまに調理されたオプション料理も用意されているのでぜひ追加を。 |
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レストランではラーメンや定食のほか、テイクアウト可能な「あわびコロッケ」など人気メニューも多数。 ドライブがてら、ちょっと贅沢なあわび三昧を楽しんでみるのもおすすめだ。 長引いた春の寒さもようやく落ち着き、ドライブにぴったりの季節へと突入した北海道。 夏ならではの海の輝きと、地元の人々が守り続けてきたあわびの味わいを堪能する旅へ。 せたな町大成区のベストシーズンは、これからが本番だ。 温泉宿、ホテルの宿泊予約は『パラダイス 北海道の宿』で! |
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