■地図 |
今回は十勝岳温泉とは反対側に位置する原始ヶ原から富良野岳を目指したというリポートです。 富良野という地名は、アイヌ語のフラ・ヌ(においを持つ)に由来します。 川に硫黄が流れ込んでるからのようです。 実は昨年の冬休みに原始ヶ原に8日間こもり下ホロカメットク山と富良野岳を目指したのですが、富良野岳には行くことができませんでした。 8日間かけて登れなかった富良野岳に今回は2日間でなんとしても登ってやろうと固く心を決めて金曜日の夜、僕らは札幌を出発しました。 |
コースタイム 11/30 6:00 C0(金曜日の夜に泊まったところです)発 12:15 C1(土曜日の夜に泊まったところです)着 12/1 6:00 C1発 8:10 富良野岳頂上着 8:20 富良野岳頂上発 9:15 C1着 12:40 C0着 途中まで登山道沿いに行き、最後の斜面は富良野岳の南東にある F尾根という尾根を登りました。下りも全く同じコース |
■11/30 富良野岳 原始ヶ原コース |
布礼別より長い長い林道を歩き終え、僕らは1mも雪の積もった登山道の上を歩き始めた。 原始ヶ原というなかなか想像力を掻き立てる名前の通り、富良野岳の山麓に広大に広がる原始ヶ原は、太古の昔より脈々と生命を繋いで来たであろうタンネ達がうっそうとしげっていた。 また鬱蒼と木の生い茂っている森を歩いているかと思うと突視界が開けて真っ白な雪原に出会うこともあった。 |
原始ヶ原というのは立ち止まって耳を済まして見れば森の精霊達の話し声でも聞こえてきそうな場所でした。 そんな原始ヶ原を延々と一日歩くと漸く富良野岳の末端に着きました。 テントを張る場所などを探しに少々上の方まで上がったのですがそのときにはいま歩いてきた原始ヶ原を一望することができました。 |
上から見て見ると自分達が歩いて目にしてきたものがいかに大きなもののほんの一部分であったかが良くわかります。 そしてまた、昨年来たこの場所に戻ってきてなんだか「ああまたやってきたなあ」という気持ちになりました。 昨年来たときは、重い荷物(27kg前後だったように記憶している)にひーこらいいつつバテつつも必死で先輩達の後を追って行くばかりでした。 今回は2年生4人で先頭を交代しながらやってきました。 1年間で少しは体力が付いたようです。 |
右の写真は去年撮ったものです。 今年も同じ場所で同じ構図の写真を撮ったのですが天気のせいもあって写りが悪かったのでこちらを掲載します。 昨年は部活でもう20年も使っていて生地が劣化してしまっているテントの上に木に降り積もっていた雪の塊がドスンと落ちてきてビリッと破けてしまうというハプニングがありました。 |
今回はボロテントでなく、部活のOBがかつて海外遠征に行くときに使ったというスタードームテント。 なんだかとっても寝ているとき安心した心持ちでした。 翌朝はまだ暗いうちからヘッドランプを着けて出発。 最初はスキーを履いて登っていましたが、標高1500mあたりで雪が固くなってきました。 |
■12/1 富良野岳アタック |
雪が固くなってくると、スキーで登るのが困難に成ってくるのでスキーを置いてアイゼン、ピッケルを使って登り始めました。 |
やりました! 頂上です! 僕と青い服を来た人は2度目の挑戦にして初ピーク。 この写真をとった人は4度目の挑戦にして初ピーク そして写真右端に写っているグレーのジャケットを着た人は5度目の挑戦にして初ピーク。 いや〜感動しました。 めでたしめでたしです。 |
富良野岳は登るだけが楽しみではない。 富良野岳の斜面は大自然の成す最高のスキー場。 最高のパウダーと最低の技術。 どんなにスキーが下手でもこの斜面なら楽しめる。 でも、ちょっと残念なのは斜面が2〜300mくらいしか続かないのであっと言う間に滑り終わってしまうのです。 |
富良野岳直下の斜面を滑り終えた後の原始ヶ原の下りはラクチン極まりありません。 スキーが勝手にすべる程度には傾いているので立っているだけで登山口まで僕らを送り返してくれるのです。 おしまい リポーター あっ君 |
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