■上部には多少の雪
標高1200mくらいからの沢型にはまだ雪が残っていました。
こういう沢の上に残っている雪のことを雪渓と言います。
途中からはジグザグしている登山道でなくてまっすぐ登れる雪渓の上を行きました。
羅臼平にあがる前に急斜面があって、僕の履いていたバスケットシューズは急傾斜の雪の上でつるつるすべってなかなか大変でした
なぜにバスケットシューズなど履いていたかと言うと山岳部に入ってから、岩登り、沢登り、冬山登山と、普通の登山靴を使わない山登りばかりやってきたので僕は登山靴を持っていなかったのです。
そんな苦労もあったので最近ついに登山靴を買いました。
早く使って見たい。
さて、その斜面を登り終えると、羅臼平に到着。
出発してから3時間20分ほどかかりました。弥三吉水でのんびり休憩していたのもあってのんびりとしたペースとなりました。
■羅臼平
左写真は羅臼平を上から撮ったものです。
羅臼平は指定キャンプ地のひとつです。
近々、熊対策用にフードロッカーが設置されるそうです。
木下小屋の「木下」弥三吉水の「弥三吉」というのは、木下弥三吉(きのしたやさきち)という人の名前に由来する。
木下弥三吉は昭和2年に北大山岳部に入部。
その後、季節を問わず、知床岳、羅臼岳、硫黄山、海別岳などを登り、生涯知床の山と共に生きました。
羅臼岳の登山道を作ったのもこの人。
右写真の碑は羅臼平にある「木下弥三吉を讃える碑で「限りなく知床を愛し惜しみなくこれを頒ち与えた木下弥三吉君」と書かれている。
これまたうまい湧き水
          北海道の山で水を飲むときの注意点
エキノコックスが有名です。エキノコックスとは、北海道にのみ見られる寄生虫の一種で、キタキツネなどから排泄されるエキノコックスの卵が、人の口に入ると感染する。
ほとんどの場合肝臓に寄生し、自覚症状が出るまで十〜十五年にも及ぶらしい。
エキノコックスの恐ろしい点は、知らないうちに感染し、発病すると死に至るという点です。
山で水を飲むには注意が必要です。でも、登山愛好者のほとんどが流水や湧水は気にせず飲んでいるのが実情。
たまり水などは特に危険であるが、流水などからエキノコックスが発見される例は極めて稀だそうです。
僕は山で水をガボガボのんでいるのでひょっとしたら感染しているかも!?
 
羅臼岳山頂
知床半島のてっぺん、羅臼岳山頂では快晴・無風、と絶好の天気に恵まれました。
写真では判り難いのですが、国後島をはじめとする北方領土がすぐ近くにはっきりと見えて感動的でした。
もちろん、他にもウトロ町、羅臼町、羅臼湖、硫黄山…と360度視界∞の雄大な景色を楽しむことができました。
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