残雪の下り方
稜線上の斜面には雪がベッタリと残っておりました(左写真)。
先ほど、残雪の上を足で滑るというお話をしましたが、それよりずっと楽しい下り方があります。
それは右の画像にマウスのポインタを当てていただけるとわかりやすいと思うのですが尻すべりというものです。
お尻の下に、夜寝るときに使う銀マットを敷いて、アッアアーと滑るのです。
これぞ6月登山の醍醐味!?
↓尻すべりの途中で見えた景色。
■二つ池
オッカバケ岳を越えると指定キャンプ地のひとつである二つ池が見える。
ここにもフードロッカーがありました。

■ひとたび稜線から外れる
二つ池の北側(写真では左側)の池は夏には干上がってしまうらしい。
また、二つ池の水は溜まり水なので、飲用にするときは煮沸が必要。
二つ池は熊の目撃例があとをたたない場所。
それもそのはず、知床は日本一のヒグマの生息地なのです。
知床に山登りに来る際には必ず熊対策をしましょう。
最も大切なことは、熊に出会わない工夫をすること。
どんなに凶暴な熊であっても出会わない限り100%安心なのです。
出会わないための基本は、鈴や笛で自分の存在を熊にアピールすることです。
そういえば、黒岳に登ったとき、熊よけのために、鈴、笛、ラッパなどで音を出しながら歩きましょうと注意書きがありました。
しかしいくらなんでもラッパ吹きながら山に登る人っていないだろう…。
また、夜、朝夕の薄暗いとき、霧が深くて視界の悪いとき、向かい風のときなどは熊が出やすいので特に注意しましょう。
稜線からすこし降りると残雪が融けてべちゃべちゃな所が多かったです。
でも、この日も午後からやたらと暑かったので足に染み込む雪解けのとっても冷たい水も気持ちよかったり。
■再び稜線へ 
再び稜線に上がると、ああ、硫黄山に近づいてきたんだなあと感じさせる地肌。
この地面の白さは火山灰によるのだろうか…。
稜線に上がるとすぐに知円別岳(ちえんべつだけ)が見えるのですが、登山道が付いていなかったので今回はパス。右側の写真がちょうど知円別岳の脇を通っているところです。
硫黄山に至るまでに、少々切り立った所などがあったのでそこら辺は十分慎重に歩きました。
そしてついに羅臼岳の頂上から、ずいぶん遠いなあ、と思った硫黄山が目の前に現れました。
          
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